煩悩の数

8
12

108回の鐘は大晦日以外に昔は平日にも撞かれていたが、常の鳴鐘が禁じられれた為にその習慣は消えた。明治以降、鳴鐘の復興を決めた寺院でも18回に留めた。まれに修行寺院などでは古式にのっとり、未だ108回打っているらしい。

眼耳鼻舌身意の6根に好悪平の三種があり、その18類にそれぞれに浄染の2種あり計36類、これに前世今世来世の三世に配すれば計108とななる。
その他シンプルに四苦と八苦を掛けて足し、煩悩の108とする説もある。 また、気候や季節の変わりを表す暦に由来し、 月数12と立春や秋分等24節気と72侯を足せば計108となる等の諸説がある。

突然、平日のこの日に、太陽の日差しとともに鐘がゴーン・ゴーンと鳴り初めた。
その数を1から数え始めてみると、108となりこれで終りかなと思ったが、未だ鳴り止まづ続いている。
何だこれは一体、良く考えれば人間の煩悩の数は増え続け無限ではないか!
ファンタジー
公開:21/12/20 15:39

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