悲しみへホールインワン

6
1

俺がゴルフを始めたのは、一目惚れした女性ゴルファーに近づく為だった。ゴルフ女子ってどうしてあんなに可愛いんだ。俺は練習に練習を重ねて、それなりにゴルフも上達した。そしてついに彼女を見つけた俺は、声をかけた。

「あ、あの!!良かったら一緒に回りませんか?」
「はい。いいですよ」

ついに彼女と一緒にコースを回れる日がやってきた。良いところを見せようと1番ホールから気合が入る。

1番ホールは、パー。2番ホールはボギー。3番ホールはボギー。可もなく不可もなくな微妙な状態で、ホールを回っていく。

このままでは、彼女に良いところを見せられない。
そして次の5番ホール。ついに奇跡が起きたのである。俺のショットは、吸い寄せられて穴に入った。ホールインワンである。

「やったぁああ!!」
「凄い!!」
「俺と付き合って下さい!!」
「無理ー!!」

俺の思いは、悲しみへホールインワンした。
公開:21/12/20 10:20

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容