100年の料理人

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「何なんだ。化け物なのか。ちくしょー!!」

俺はクレープの屋台を1人で営んでいた。

熱心に食べに来ては絶賛してくれる料理人志望の専門学生の若い青年がいたのだが、クレープを食べた後、突然、クレープを包んでいた紙を握りつぶして声をあげていた。

俺は見た目は人間となんら変わりはないのだが、寿命は約1000年くらい生きる人種であり、内緒にしている。

100才だと普通の人間の10代によく見られる。

俺は10才くらいで料理人を目指し、そこから100年余り……。つまり100年料理の修行をし続けている。

どうにも積み重ねた料理の技術などが伝わるのか、よく料理人を目指す者達にライバル視され、切磋琢磨しては挫折していくのを何度も見る。

それでも100年以上生きる俺達にも叶わない揺るぎない闘志と驚きが彼らにはあり、いつも尊敬の念を送っている。


「必ず越える。絶対に越えてやる!自分の料理で!!」
その他
公開:21/12/19 21:00
更新:21/12/19 21:01

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