不穏シアター

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友人がくれたチケットで観に行った。「悲劇かな、喜劇かもしれない」
初めてのシアターはモダンな入口でチケットを番人の男に見せる。客席は広い。客席がほぼ埋まった。
開演ブザー。スーツ姿の女性が幕前で喋り始める。
「ようこそ!本日只今より皆さんの刑期が始まります。刑務所で所定の月日を心おきなく。看守長のLです」
Lの合図で幕が上がり白いスクリーン。
訳がわからない。周りは状況を承知しているように落ち着いている。スクリーンに映る廊下に同じようなドアが並ぶ。
「番号を呼ばれた方はステージに上がってください。34番!」
男が一人、ステージに上がる。スクリーンに映るドアには34とある。ドアが開いて灰色の部屋。さあ!とLの声で男は吸われるように映像の部屋に入った。ドアが閉じた。
次は56番!また一人が同じようにスクリーンの56のドアに消えた。手元のチケットは1083番。まだ先だ。もらったチケットなんだ!
その他
公開:21/12/19 15:50

たちばな( 東京 )

2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。

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