電池ウナギ

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新発見だ。これは驚いた。学会で発表せねば!!

僕は大変な新種を発見してしまった。電気うなぎの腹のところに、乾電池が入る場所がある電気ウナギを発見したのだ。

「ふむ……。どうやら必要なのは、単三電池のようだ」

乾電池を引き抜くと、電池ウナギはただのウナギと何ら変わらなかった。そして単三電池を2本入れると、電気を発する事が出来るようになる。これは凄い……。

僕は論文をまとめた。
タイトルは決まっている。

「電気ウナギの新種、電池ウナギの生体について」

ああああ!!
早く!!早く論文を発表したい!!
早く世の中に知らせたい!!

僕は興奮した。興奮してなかなか眠る事ができなかった。
そしてついに論文発表の日が来た。
学会はざわついた。当然だ。新種なのだから。

「それって……」

一人の学者が手を挙げた。

「ただのウナギの玩具では?」
「あっ……」

学会はざわついた。
公開:21/12/21 11:04

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
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・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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