余命キャンディー
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「さあさあ見ていっておくれ。世にも不思議なキャンディーがあるよ。その名も余命キャンディー。食べれば自分の残りの寿命がすぐ分かる。これで人生、いつ終わるか分かるから終活対策もバッチリ。おひとついかが?」
公園の中にある屋台。売っていたのは、クレープではなく、余命キャンディーだった。私は残りの寿命を知りたいような知りたくないような。そんな微妙な気持ちだったが、なんとなく余命キャンディーを買った。早速、包み紙に包んであったキャンディーを口の中に放り込んだ。味はソーダ味だ。変化は割とすぐに分かった。鏡を見ると自分の頭の上に数字があり、カウントダウンしているのである。そうか、これが残りの寿命か。2592000秒。えーと、つまり残り1カ月。私の寿命は、もう残り少ないのか。私は遺言書を書いたり、家族の負担をなるべく減らして死に備えた。
3,2,1,0。
「……あれ?死なない」
騙された!!
公園の中にある屋台。売っていたのは、クレープではなく、余命キャンディーだった。私は残りの寿命を知りたいような知りたくないような。そんな微妙な気持ちだったが、なんとなく余命キャンディーを買った。早速、包み紙に包んであったキャンディーを口の中に放り込んだ。味はソーダ味だ。変化は割とすぐに分かった。鏡を見ると自分の頭の上に数字があり、カウントダウンしているのである。そうか、これが残りの寿命か。2592000秒。えーと、つまり残り1カ月。私の寿命は、もう残り少ないのか。私は遺言書を書いたり、家族の負担をなるべく減らして死に備えた。
3,2,1,0。
「……あれ?死なない」
騙された!!
公開:21/12/18 10:47
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