マッチ売りの少女
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「マッチはいかがですか」
雪のふりしきる夜の街に、少女のか細い声が響く。
「マッチを買ってください」
ボロボロの服で、裸足でマッチを売る少女。見兼ねた一人の紳士が、近付いて声を掛けた。
次の瞬間、少女の目がぎらりと光る。
「はい、そこの貴方!!」
「!?」
「こちらのマッチはただのマッチではございません!まずはこの箱に施された装飾をご覧下さい!一流の職人が一流の技術で施したこの装飾!美しいでしょう!?またマッチの素材にもこの辺りでは手に入らない希少な素材を使用しており、マッチの燃える時間も普通のものより3分長くなっております!それだけではありません!見てくださいこの赤赤と燃える炎!見ているだけで心の芯まで温まるこの炎!こちらのマッチ、通常価格3個セットで3980円のところ破格の398円での御提供!今だけの特別価格!!」
「え、あ、買います!?」
少女は満足気に笑って、帰って行った。
雪のふりしきる夜の街に、少女のか細い声が響く。
「マッチを買ってください」
ボロボロの服で、裸足でマッチを売る少女。見兼ねた一人の紳士が、近付いて声を掛けた。
次の瞬間、少女の目がぎらりと光る。
「はい、そこの貴方!!」
「!?」
「こちらのマッチはただのマッチではございません!まずはこの箱に施された装飾をご覧下さい!一流の職人が一流の技術で施したこの装飾!美しいでしょう!?またマッチの素材にもこの辺りでは手に入らない希少な素材を使用しており、マッチの燃える時間も普通のものより3分長くなっております!それだけではありません!見てくださいこの赤赤と燃える炎!見ているだけで心の芯まで温まるこの炎!こちらのマッチ、通常価格3個セットで3980円のところ破格の398円での御提供!今だけの特別価格!!」
「え、あ、買います!?」
少女は満足気に笑って、帰って行った。
その他
公開:21/12/18 10:40
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