トランシーバー

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誕生日プレゼントに貰ったのは、トランシーバーの玩具だった。玩具といってもちゃんと通信ができるものだ。
僕は友達に一台渡して通信して遊んだ。なんだかスパイごっこをしているみたいで楽しかった。
ある日の夜中の事だった。

「――聞こえますか?誰か応答してください」

僕の部屋に聞こえたのは、誰かからの通信。僕はビックリして応答する。

「はい。聞こえます」
「――よかった!!もうすぐ地球に悪い宇宙人が攻めにやってきます。私と一緒に――地球を救ってください」
「ええ!?た、大変だ!!どうすればいい?」
「――海岸に来てください。そこで――武器を渡し――て」
「よく聞こえない!!応答して!!……くそっ!!海岸へ行くしかない」

僕は家を出て海岸へ向かった。海岸に着くと女の子がいた。

「ありがとう。来てくれて。一緒に世界を救って欲しい」

たったひとつの無線で、僕は地球を守る戦いに巻き込まれた。
公開:21/12/17 11:07

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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