ゴールキャベツ

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明日はサッカーの試合だ。監督からは、とにかく攻めて攻めて攻めまくれ。お前は攻撃の要だと言われている。

「明日は試合ね。お母さんも見に行くから」
「うん。絶対活躍してみせるよ」
「今日の夕飯は、ゴールキャベツよ。明日の試合で活躍できるようにね」
「ゴールキャベツ?ロールキャベツじゃなくて?」

出てきたのは、サッカーボールのような柄をしたロールキャベツだった。

「お母さん特製のゴールキャベツを食べたらきっと凄い事になるわ」

翌日、俺は試合に出場した。開始4分。いきなり俺にチャンスが訪れた。思いっきりシュートしたボールは、ゴールネットを揺らした。先制点だ。

「よっしゃあ!!この調子でいくぞ!!」
「おー!!」

いきなりの一点で、チームの士気は上昇した。俺達は勢いに乗った。そして10ー0という野球の試合のような点数になった。
俺は試合の日の前日は、ゴールキャベツを母に頼むようになった。
公開:21/12/19 12:47

富本アキユ( 日本 )

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・作詞を担当
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ブラウン・シュガー
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