きこえる

好き嫌いをする子供に、「残さず食べなさい！」と親が頭ごなしに叱りつけても無意味だ。子供はそれに余計反発してしまう。
ならどうすればいいか？簡単だ。腹話術を使えばいい。
これは私の体験談。腹話術を使い、人参になったつもりで子供に語り掛ける。
『きみはぼくがきらいなの？ぼく、なにかわるいことした？』
娘は驚いた顔で私を見る。
「どうしたの？」と娘に聞くと「人参さんが話しかけてきた！」と興奮した様子で話す。
私は内心ほくそえみ、「ママには人参さんの声が聞こえないから、なんて言っているか教えて」とお願いする。そして再び人参として話しかける。
『おねがい！ぼくをたべて。ぼく、すてられたくないよ』
その懇願に娘は意を決したように人参を口にする。これが私のやり方だ。
画期的な方法かと思ったが個人差はあるようだ。
息子は「喋るピーマンなんて食べたくない！」と怖がってしまった。
子育てって、正解がないなぁ…