密売昼ごはん

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昼休みになった。今日の昼飯は、コンビニにでも行って弁当でも買って済ませるか。

「ねぇ。梶原さん。最近、密かに噂になってる密売昼ごはん買いに行かない?」
「えっ?密売昼ごはん?何それ?」
「なんでもね、表沙汰にできないようなルートから仕入れてる昼ごはんらしいよ」
「たかが昼ごはんに?裏ルート?」
「前から気になってたんだよ。一緒にどう?」

まあ普段はコンビニ弁当だし、たまには違うのもいいか。私は同僚と一緒に密売昼ご飯を買いに行く事にした。

同僚についていくと、随分と裏道に入っていった。

「この細い裏路地のところなんだ」

こんなところで昼ごはん?

「いらっしゃい」
「弁当2人分下さい」
「一人1000円だよ」

ちょっと高かったが、早速会社に帰って弁当を開けた。だが中には、伊勢海老やアワビ、マグロといった豪華な海鮮丼が入っていた。

「ま、まさかこれ……」
「シーッ。声でかいよ」
公開:21/12/16 11:14

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

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・作詞を担当
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ブラウン・シュガー
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