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「専ら最近は、いないいないばあばかりやってるよ」
友人の唐突な発言に僕は戸惑った。ゴルフやってますよのテンションくらいで、そんなことを言うからだ。
「いないいないばあってあの?」
「そうだよ」
そう言って友人はそのいないいないばあを見せてくれた。僕の想像していた通りのあのいないいないばあだった。
「何でまた?もう子供出来たのか?」
「いや」
「甥っ子?」
「甥っ子も姪っ子もいないね」
「じゃあ誰にしてんの?」
「自分さ、鏡の前でね」
僕は友人のその姿を想像しゾッとした。
「君は今、僕が一人でそんなことをやっていることを想像して引いていたね?」
友人に図星を突かれたが、僕は臆することなく反論した。
「だって気味悪いじゃないか」
「でもね、目の前が真っ暗になって絶望に喘いだ後に、君なら笑っていられるかい?僕は出来なかった。だから専らいないいないばあで練習さ」
友人は最近離婚したと告白した。
友人の唐突な発言に僕は戸惑った。ゴルフやってますよのテンションくらいで、そんなことを言うからだ。
「いないいないばあってあの?」
「そうだよ」
そう言って友人はそのいないいないばあを見せてくれた。僕の想像していた通りのあのいないいないばあだった。
「何でまた?もう子供出来たのか?」
「いや」
「甥っ子?」
「甥っ子も姪っ子もいないね」
「じゃあ誰にしてんの?」
「自分さ、鏡の前でね」
僕は友人のその姿を想像しゾッとした。
「君は今、僕が一人でそんなことをやっていることを想像して引いていたね?」
友人に図星を突かれたが、僕は臆することなく反論した。
「だって気味悪いじゃないか」
「でもね、目の前が真っ暗になって絶望に喘いだ後に、君なら笑っていられるかい?僕は出来なかった。だから専らいないいないばあで練習さ」
友人は最近離婚したと告白した。
ホラー
公開:21/12/15 21:36
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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