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ある森の中に拒絶の風と悲しみの涙でできた竜巻がひっそり回っていた

近寄らず、触れなければ危険はないが、近寄り、触れれば弾かれてしまい危険が及ぶ

なので、森の者達はその竜巻をそっとさせている

そんな中、その竜巻に飛び込もうとしている
意思をもった一枚の金属の存在がいた


アルミホイルのような薄さで、両面は金属
ハンカチのようなしなやかさをもち、鳥のように折れば、手のひらサイズにおさまる大きさ、多少の風や水には丈夫である

「よいしょ よいしょ
まだ飛べないな 折り直そう。
飛び方も工夫がいるな。」

意思をもった金属は、まわりから気味悪がられていて、悲しかった

あの竜巻から伝わる気持ちは自分と似ていた悲しんでいた 

力になりたいと懸命だった


ついに鳥の姿になり、竜巻をのぼり、竜巻の目の中へ飛び込むことができた

そして「ありがとう」とともに一枚の金属と竜巻はそっと消えていった
その他
公開:21/12/13 00:05

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