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物書きなら一度はあるのではないだろうか。
自分が描く物語に入ってみたいと思うことが。
そして、自分が書いている作品の登場人物が自ら動き出して、完成した時には自分が思い描いたものとは全く違う作品になっていることが。
私もそうなんです。
書き終えて読み返した時には、書き始めた時に想像していたよりも素晴らしい作品になっていたんですよ。
それを何度か繰り返していくうちに、ふと不思議に思い始めたんです。
なぜ自分が思った形に仕上がらないんだろうと。
まあ、良い作品が出来るのならそれに越したことはないんですけどね。
それで、物語を書きながらもあれこれ考えていた時期があるんです。
そうしたら、ふと聞こえてきたんです。
こういう風に動きたい。
こっちの方が好きだ。
なんてキャラクターの声が。
知らず知らずの内に、実は自分の作品が彼らの思い描く作品に変わっていたんです。
その作品、本当にあなたの作品ですか?
ファンタジー
公開:21/12/14 17:55

ハル・レグローブ( 福岡市 )

趣味で昔から物書きをのんびりやってます。
過去に書いたもの、新しく紡ぐ言葉、沢山の言の葉を残していければと思います。
音泉で配信されているインターネットラジオ「月の音色 」の大ファンです。

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