友達をなくす方法

とある船に僧と忍者と漁師が乗っていた。
ところが難破してしまい３人は救命ボートに乗ることにした。
救命ボートは５人乗りだった。
「これなら余裕だな」
と僧が安堵すると忍者が、
「それはどうかな。忍法、分身の術！」
ドロンと４人に分身した！
「おのれ忍者！なぜそのようなことを…！」
怒る漁師に忍者は答えた。
「吾輩の忍法を披露するとっておきの場面だと思ったのでな！」
「くそ…どうする？誰か犠牲者を選ばねばならなくなったぞ。最悪殺し合いになる」
僧は嘆いた。
「殺生は好まぬ。わしがここに残ろう」
「なら私も残ります」
漁師が答えた。
4人の忍者はボートに乗った。
「おーい漁師殿、本当に乗らんのか？」

救助された僧と漁師は、なぜボートに乗らなかったのか聞かれた。
「いや、あの忍者と一緒はどうしても嫌だったもので…」

一方、忍者は海を漂うボートの上で１人体育座りをしている姿が発見されたという。