秀吉のスマホ狩

天下統一を成し遂げた豊臣秀吉は、天正年間に全国のサラリーマンを対象にスマホ狩を実施したことで知られている。この政策について後世の歴史家は「ホワイトカラーの身分から情報へのアクセス権を奪うことで、彼らの情報武装化と勤務怠慢を防ぐ目的があった」と指摘している。この結果、会社における主従関係の固定化が進み、仕事をサボるサラリーマンの一揆が大きく規制されたとの学説が今では有力となっている。

秀吉が発したスマホ狩令は以下の三か条から成る。

第一条 サラリーマンがスマートフォンなどを会社に持ち込むことを固く禁ず。言うことを聞かない者は罰し、該当の端末も没収する。

第二条 没収した端末は分解し、資源として再利用する。これぞ持続可能な社会のためなり。

第三条 余計な情報にうつつを抜かさぬためのお上の配慮であるから、ありがたく思うべし。

この太閤様のお触書は駅前の広場や河原に仰々しく掲げられた。