明るい闇

0
2

気づいたら一面の闇が広がっていた。まだ目が冴えていないのかもしれないし、本当に暗闇なのかもしれない。
どこかから、ザアザアと不快なようで妙に落ち着くノイズ音が聞こえる。そして周りには柔らかな壁が私を包むようにぐるりとある。
狭くて息苦しい。ここから出せと力の限り壁を蹴る。



「アナタ、この子お腹蹴ったわ。アナタに似てやんちゃな子なのかしら?」
「そうかもしれないな。あぁ、早く顔を見たいものだ」
その他
公開:21/12/03 19:50

べね( 千葉 )

私の作品を読んで頂きありがとうございます。

趣味でショートショートを書いています。
だいたい即席で書いているので、手直しする事が多々あります。
多忙のため更新頻度はとても低いです、ごめんなさい。
星新一さんや田丸雅智さん、堀真潮さんの作品に影響を受け、現実感のある非現実的な作品を書くのが好きです。
最後の1文字までお楽しみください。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容