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「お風呂が沸きました」
「あ~、疲れた。お風呂でも入るかな。ってこれ、水風呂やないかい」
「でも、お客が沸きました」
「って、いい加減にしろ。ありがとうございました」

俺達は楽屋に戻って今日の反省をした。
「他のネタもそろそろ考えようか」
「飽きました?」
「飽きてはいないけど、このままじゃ、あかんやろ」
「それならこのままで行きましょう。ロボと人間のズレ漫才最高じゃないですか」
「でも、すぐに飽きられるで」
「では、私の腕をアイアンメイデンに変えて観客をこちらに取り込みましょう」
「それはあかんやろ。人として」
「私はロボなので問題ないです」
「問題ありや。そんな事誰かに聞かれたらどうするんや。壁に耳あり障子に目ありやで」
「では、そのメアリーさんに協力して貰いましょう。私、メアリー、今、あなたの後ろにいるのって」
「それはあかん。観客が凍り付いてしまう。そしたら俺達のネタ滑るがな」
公開:21/11/30 14:30
更新:21/11/30 14:46

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