時間巻き戻し機

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人生最悪の日。僕は時間よ戻れと心から願った。
その願いが通じたのか、僕の前に現れたマスク姿の老人が時間巻き戻し機を貸してくれた。
胡散臭いし、そんな事出来るわけない…そう思いながらも藁にも縋る思いで機械を操作する。
そんなまさか…時間が巻き戻っている!これで最悪は回避できる!人生最悪の日が一転、人生最高の日へと変わった!

時間巻き戻し機がある限り、僕に恐れるものはない。何度もやり直し、常に最高の成果を手にしていく。
そんなある日、時間巻き戻し機が突然動かなくなった。まさか故障した?
「いいや違う。そいつは電池が切れたんだ」
そう教えてくれたのは僕に時間巻き戻し機を僕に貸してくれたマスク老人。これを回収しに来たのか!?
「いいや違う。君には今日からその機械と電池を作る事に人生を捧げてもらう」
老人はマスクを外した。
「僕は60年後の君だ。早くその機械を直さないと僕みたく年老いて後悔するよ」
SF
公開:21/12/01 20:32

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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