聞こえる
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ある日、私の学校に転校生がやって来た。
奴の名前は君島隼人。
噂では高速の口を持っているらしい。
奴の喋るスピードは尋常ではないくらい早く滑舌も良い。
だから誰も口喧嘩では勝てないそうだ。
まあ、私の次にだが。何を隠そう。私も持っているのだよ。神の口を。
「やあ、君は高速の口を持っているそうだね。僕と勝負しないか」
「誰だい、君は?」
「おいおい、僕を知らないのかい。僕は神の口を持つ男さ」
「神の口だって。笑わせてくれる。どうせ、嚙みまくりのカミカミ王子なんだろ」
「なら勝負して見るか」
「いいだろう」
こうして勝負は一週間後に決まった。
ざわざわ
会場には全校生徒が集まった。
「レディー、ゴー」
しかし、両者の口は開きっぱなしで動かない。
「どう言う事だ」
「分からないのか、あまりにも早すぎて残像で口が止まって見えるのさ」
「なるほど」
私(アタタッ、虫歯が)
君島(あ、顎が外れた)
奴の名前は君島隼人。
噂では高速の口を持っているらしい。
奴の喋るスピードは尋常ではないくらい早く滑舌も良い。
だから誰も口喧嘩では勝てないそうだ。
まあ、私の次にだが。何を隠そう。私も持っているのだよ。神の口を。
「やあ、君は高速の口を持っているそうだね。僕と勝負しないか」
「誰だい、君は?」
「おいおい、僕を知らないのかい。僕は神の口を持つ男さ」
「神の口だって。笑わせてくれる。どうせ、嚙みまくりのカミカミ王子なんだろ」
「なら勝負して見るか」
「いいだろう」
こうして勝負は一週間後に決まった。
ざわざわ
会場には全校生徒が集まった。
「レディー、ゴー」
しかし、両者の口は開きっぱなしで動かない。
「どう言う事だ」
「分からないのか、あまりにも早すぎて残像で口が止まって見えるのさ」
「なるほど」
私(アタタッ、虫歯が)
君島(あ、顎が外れた)
公開:21/12/01 13:05
更新:21/12/01 13:08
更新:21/12/01 13:08
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