ブルーマンデーの大人たち

近頃は曜日に色がつく日が増えた。ブルーマンデーもそのうちのひとつで、読んで字の如く、月曜の朝にやる気が起きない人向けの販促キャンペーンとしてすっかり定着している。

場所にもよるが、金土日の三連休の翌月曜日に設定されていることが多い。つまり金曜日が祝日の場合、その週末はブルーマンデー商戦真っ盛りとなる。コンビニではサンドイッチやおにぎりが3割引で売られ、飲食店には「あなたの元気を応援します！」というノボリとともに、特別メニューのすた丼や朝ラーメンが並ぶ。銭湯に立ち寄れば「日曜夜はサウナで憂鬱を吹き飛ばそう！」とやっている。

「どうして大人は月曜日が嫌いなの？」と小学一年の息子が呟いた。「僕は学校で友達に会えるのが嬉しいのに」

それを聞いてハッとした。月曜朝が輝いて見える子どもの方がよっぽどたくましいではないか。言葉巧みなセールに踊らされ、甘えている大人たちが恥ずかしくなった。