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「ねえ、この場所、覚えてる?」
「ああ」
「私とあなたが出会った場所よ」
「ああ、そうだな」
「あの時、私の被っていた帽子が風で飛んでそれをあなたが拾ってくれたの」
「ああ、覚えているよ」
「まさか、その後、大学で偶然、再開するとはね」
「そうだね」
「もう、あの時、私、びっくりしたんだから。あなたが私の通う大学の教授だったなんて」
「そうだな」
「あなたは私にいろんなことを教えてくれたわ。学校の事、勉強の事、そして恋愛について」
「そうだったかな」
「もう、照れ屋さんね。あなたは私に恋愛をレクチャーしてくれたじゃない」
「ああ、そうだった」
「それにしても、まさか、二人が先生と生徒の垣根を越えてこんな禁断な関係になるなんてね」
「ああ、そうだね」
「ねえ、私の事、愛してる」
「ああ、勿論」
「え~、本当。嬉しい。私も愛しているわ。・・はぁ~、私、何やっているんだろ。そろそろ恋人欲しいな」
公開:21/11/29 15:53
更新:21/11/29 17:28

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