飛んでいくストロベリー

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いちご狩り農園を開園してから早数十年。
ようやく新種のいちごを完成させた。

マスメディアに発表してからというもの、波のようにカップルが押し寄せてくる。
賑わうのは嬉しいことだが、掃除の頻度が増えた。敷地外まで掃除することも多々ある。

私が開発したこのいちごは、カップルの愛情度によって甘みが増すのだ。

ほら、またカップルがやってきた。
付き合って間もないのだろうか、いちごだけではなく二人の顔も赤くなっている。
幸せそうな顔を見ているとこちらまで嬉しくなってくる。

ほら、またカップルがやってきた。
なにやら思わしくない展開だ。
「また掃除か..」そう呟きながらカップルの行く末を見守る。

謝る男。
怪訝な顔の女。

飛んでいくストロベリー。
SF
公開:21/11/25 21:36
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あるふぃ

初めまして。
文章を書くのは、学生時代の感想文以来です..
ショートショートの世界観が好きで、思い立って挑戦してみました。
右も左もわかりませんので、アドバイス等いただけますと嬉しいです。
よろしくお願いします。

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