あなた疲れてるのよ

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「ただいま」
「おかえりなさい」

仕事終わり。いつものように妻が出迎えてくれた。

「あら、あなた。お疲れのようね」
「ああ、本当に参ったよ。新しい取引先が出来て忙しくて残業続きだ」
「でも仕事が忙しいのは、良い事よ」
「まあそうだがな」
「ご飯出来てるわよ。お風呂も沸いてるけど、どうする?ご飯?それともお風呂?」
「風呂に入ろうかな」
「お疲れのようだから、ゆっくりお風呂に入ってくるといいわ」
「ああ、そうするよ」

風呂に入り、リラックスする。良い湯だ。
それから風呂上がりにビールを飲む。
しかし妻は、なぜかグラスを二つ用意した。

「ん?お前も飲むのか?」
「いいえ」
「じゃあどうしてグラスを二つも持ってきたんだ」
「あなた疲れてるのよ」
「えっ?」
「だからね……」
「なんだよ」
「後ろにもう一人いるじゃない。あなた憑かれてるのよ」

俺はゾッとして後ろを振り返った。
公開:21/11/25 15:35

Akiyu( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

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・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門。「彼女の作り方」が予選通過。
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