聞こえる

私は大原さやか。某ラジオのパーソナリティである。
今日は自宅で次のお題をどうしようか考えているところだ。
別に私がラジオ番組の中で大喜利を披露するわけでは決してない。
むしろ、座布団をあげたり、奪ったりする立場だ。
だから、難しいお題にしてリスナーからの返答が無いのは困る。かと言って簡単過ぎると大量にメールが来て捌ききれない。丁度いいお題はないものだろうか。
「う～ん、ラジオと言えばリスナー。リスナーの声を聞く番組。・・・そうだ。「聞こえる」にしよう。このお題ならばリスナーもボケ、ツッコミがしやすいはずだ。クフフフ、リスナーよ。考えろ、己の知恵と知識を総動員して、そして私に挑んで来るがいい」
私はクイズ番組の司会者の気分になった。
「聞こえるぞ、「くそ～、思いつかないよ」と言うお前達の声、嘆きが。それでいいのだ。自分達の限界を知るがいい」

「大原さん、大原さん、お留守ですか。宅急便です」