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僕はどこにでもいる少年である。
最近の趣味はラジオ番組にメールを送る事。
毎日毎日、とっておきのネタを考えている。
ある日、いつも聞いているラジオ番組に「原稿用紙一枚分の小説を書こう」と言うコーナーが新設された。
当然、僕は出されたお題を元に小説を書き、それを送った。
パーソナリティを驚かせるためだ。
僕の頭の中ではラジオパーソナリティが僕の小説を見て「どひゃー」、「これはすごい」、「そう来たか」と漏らす感嘆の声が聞こえている。

私は大原さやか、ラジオのパーソナリティ。
今日は本番前の下読みのためラジオ局に3時間前に現場入りした。
「大原さん、これを見て貰えますか。すごいんです」
「えっ、そんなに面白いの」
「いえ、量が半端ないんです。はがきで例えたら、エジプトのクフ王のピラミッドを原寸大で建てられるくらいあるんです」
「そ、そうなの。これ読み終わった頃に私、ミイラになっていないかしら」
公開:21/11/27 13:30
更新:21/11/27 13:32

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