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「先輩、何で彼女に聞こえる様に大声で悪口を言うんですか?彼女、泣いていましたよ」
「ちょっと、辞めてよ。誰かに聞かれたらどうするの」
「でも、先輩のやっている事って悪役みたいですよ」
「そうかもしれないわね。でも、これも彼女のためよ」
「どこがですか?」
「だって彼女はいつまで経っても他人頼み。いい加減に独り立ちしてほしいの。それに「分からないです。先輩、教えてください」って毎回、言われると腹が立つのよ、マジで。分からないならメモやレコーダーでデーターを取って欲しいものだわ」
「それなら先輩が本人に言ってあげればいいじゃないですか」
「言ったわよ、何度も。でも、彼女は「大丈夫です。分かりました」って口では言うけど行動に移さないのよ。酷くない」
「確かに。そう言うところありますよね。特に男の前だと可愛い子ぶりっ子で」
「そうでしょ、そうなのよ。ねえ、そこで隠れて聞いているんでしょ。分かった」
公開:21/11/23 14:45

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