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「おお、麗しの女神よ。私に祝福を与えて下さい」
(もっと私を褒めたたえてくれたら与えてあげても良いわ)

「あなたの白い肌。それはまるであの夜空に浮かぶ月のように透き通っていらっしゃいます。それに比べたら私などあなたの足元にも及びません」
(まあね。私、肌には自信があるのよ。毎日、薬湯に入っているし、保湿クリームやパックを欠かしたことがないもの。友人からはまるで赤ん坊の様な餅肌だねって言われているわ)

「あなたの美しい声。それはセイレーンの歌声さえ凌駕しております。あなたが一声発すれば皆、心を奪われ、安息の眠りに付く事でしょう」
(いやいやいや、それほどでもないです。まあ、自慢じゃないですけど女神界のど自慢大会で優勝した事はありますけど)

「あなたの鋭い牙。それはドラゴンを一撃で噛み殺すほどの鋭さ。そんなあなたに牙を向けようなんて考えられません」
(あなたには祝福は与えません。絶対に)
公開:21/11/24 06:05

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