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とあるコンビニ
「何でこんなのが流行るのかしら…」
母親は息子にねだられそのアイスをカゴに入れた。
持ち手が骨の形をした棒アイス。『マンモスの肉』は小学生に流行っていた。
5ヶ月前
男は社に戻り開発室で試作品を作った。
「部長、試作品の評価を」
「何だこれは」
「骨の時代が来ます…いやずっと来てました」
骨付きピザ、骨付きお好み焼き、骨付きおにぎり
ありえない骨付き料理が並ぶ。
「バカか君は」
一蹴され肩を落とし部長室を後にする。
残された料理を掴み一口噛じる。
「発想はありかなぁ」
さらに2時間前
「骨付き肉って途端にご馳走感でるよな」
「確かに。骨付きになったとたんクリスマス感あるよな」
「人類が狩猟時代から引き継ぐ多幸感の源流だと思うんだ」
「骨から肉を剥がす時は経験も無い狩猟時代の記憶が蘇るよな」
コンビニの商品開発室の男はフライドチキンを頬張りながら隣席の会話を盗み聞きした。
「何でこんなのが流行るのかしら…」
母親は息子にねだられそのアイスをカゴに入れた。
持ち手が骨の形をした棒アイス。『マンモスの肉』は小学生に流行っていた。
5ヶ月前
男は社に戻り開発室で試作品を作った。
「部長、試作品の評価を」
「何だこれは」
「骨の時代が来ます…いやずっと来てました」
骨付きピザ、骨付きお好み焼き、骨付きおにぎり
ありえない骨付き料理が並ぶ。
「バカか君は」
一蹴され肩を落とし部長室を後にする。
残された料理を掴み一口噛じる。
「発想はありかなぁ」
さらに2時間前
「骨付き肉って途端にご馳走感でるよな」
「確かに。骨付きになったとたんクリスマス感あるよな」
「人類が狩猟時代から引き継ぐ多幸感の源流だと思うんだ」
「骨から肉を剥がす時は経験も無い狩猟時代の記憶が蘇るよな」
コンビニの商品開発室の男はフライドチキンを頬張りながら隣席の会話を盗み聞きした。
その他
公開:21/11/21 08:52
まずは自分が楽しむこと。
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