聞こえる
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ピンポーン
呼び鈴が鳴った。
私が客席に行くと四人のお客が談笑していた。
「ご注文をお伺いします」
私が注文を取ろうとするがお客は「ちょっと待って、今、決めるから」と待ったをかけた。
それから5分経ち、10分経っても一向に決まる気配がない。
私は「ご注文が決まりましたら再度お呼び下さい」と水を向けてみる。
だが、お客は「もう少しで決まるから」と私を足止め。
私は「早く決めてよ」と口に出したいのをグッと我慢。
その間もレジの前には行列ができている。
「案内してよ」「早く精算して」とレジ前の呼び鈴を連打。
インカムからは「早く料理を持って行って、冷めるでしょ」とキッチンからの怒声。
(はいはい、ちゃんと聞こえてますよ。でも、このお客さんが解放してくれないんだよ。何でお互いの食べたい物を話し合ってから呼ばないのかしら)
「よし、決めた」
「ご注文は?」
「君、接客の基本は笑顔。気を付けたまえ」
呼び鈴が鳴った。
私が客席に行くと四人のお客が談笑していた。
「ご注文をお伺いします」
私が注文を取ろうとするがお客は「ちょっと待って、今、決めるから」と待ったをかけた。
それから5分経ち、10分経っても一向に決まる気配がない。
私は「ご注文が決まりましたら再度お呼び下さい」と水を向けてみる。
だが、お客は「もう少しで決まるから」と私を足止め。
私は「早く決めてよ」と口に出したいのをグッと我慢。
その間もレジの前には行列ができている。
「案内してよ」「早く精算して」とレジ前の呼び鈴を連打。
インカムからは「早く料理を持って行って、冷めるでしょ」とキッチンからの怒声。
(はいはい、ちゃんと聞こえてますよ。でも、このお客さんが解放してくれないんだよ。何でお互いの食べたい物を話し合ってから呼ばないのかしら)
「よし、決めた」
「ご注文は?」
「君、接客の基本は笑顔。気を付けたまえ」
公開:21/11/23 10:46
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