アンドロメダマ

最近、大手コンビニがスイーツとしてヒットしている「餡ドーナツ」の売れ行きが下降傾向にある。
原因はイタズラだ。
北海道小豆100%使用の企業秘密の餡の代わりに、泥を注入するものだ。
買ったお客様から苦情の嵐だ。
中身がどちらかは、外見では判断できず、厄介だ。
そこで登場したのが「アンドロメダマ」だ。
これをコンビニ従業員が装着すれば購入するお客様の「餡ドーナツ」が本物か、「泥ドーナツ」かどうか瞬時に判断できる優れモノだ。これで、売り上げはV字回復。
と思いきや、この「アンドロメダマ」の弱点が発覚した。
酷使すると、メダマの調節機能が衰え、人間でいう「老眼」現象が現れる。
近くが見えにくくなり、「泥ドーナツ」の判別が出来なくなってしまう。
再び、売り上げは下落し始めた。
現在、「アンドロメダマ」用のピント調節機能目薬が急ピッチで開発中である。