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神父はいつもの様に教会で神にお祈りを捧げていた。
神父が目を開け、上を見上げるとそこには女神像の手の部分で光がクロスしていた。
屋根の隙間から漏れだした光だった。
それを見た神父は王様にこう進言した。
「王様、私は神から神託を受けました。神はこう言っておられます。「剣を取れ」と。これは戦をすればわが軍に勝機が得られるという啓示でしょう」
「なんと、それはまことか。皆の者、聞いたか。戦の準備じゃ、兵を集めろ」
こうして王国は隣国を攻め、勝利を得ました。
「おお、神父よ。お前のお蔭でわが軍が勝利を得た。神は他に何か言っておられなかったか」
「いいえ、何も聞いておりません。ですが、もう一度教会でお祈りを捧げれば何か仰るかもしれません」
「ふむ、分かった」

神父は教会に戻り再度、神にお祈りをした。
神父が見上げるとまた同じ光景。
「王様、神は戦をもうやっては駄目だと仰っておりました」
公開:21/11/18 22:22

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