しし座流星群
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息子が鉛筆片手に何か考え込んでいる。テーブルの上の紙には何やら箇条書き。「何書いてるの?」と訪ねる。
「今日、しし座流星群でしょ。だから書いてるの。」
「何を?」
「願い事に決まってるでしょ。流れ星が沢山見られるんだよ。だからいっぱい願い事しないとね。パパも何か願い事ある?1つくらいパパの分も願ってあげるよ。」
「じゃあ家族の健康かな。どうかな?」
「何言ってんのパパ。そんなのは一番最初に書いてあるよ。」
「そうなのか。優しいな、お前は。」
「そういうのじゃなくて無いの?もう、いいよ。コッチで考えとくから。」
その後、息子は少し考えてから、「パパのお小遣いが少し上がりますように。」と箇条書きの最後に小さく書いた。
「今日、しし座流星群でしょ。だから書いてるの。」
「何を?」
「願い事に決まってるでしょ。流れ星が沢山見られるんだよ。だからいっぱい願い事しないとね。パパも何か願い事ある?1つくらいパパの分も願ってあげるよ。」
「じゃあ家族の健康かな。どうかな?」
「何言ってんのパパ。そんなのは一番最初に書いてあるよ。」
「そうなのか。優しいな、お前は。」
「そういうのじゃなくて無いの?もう、いいよ。コッチで考えとくから。」
その後、息子は少し考えてから、「パパのお小遣いが少し上がりますように。」と箇条書きの最後に小さく書いた。
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公開:21/11/17 18:00
時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。
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