玉子vsウニ

0
2

モグモグ。
俺と親友が回転寿司を食べる音が部屋に響く。俺はウニで、親友は玉子だ。
「お前また玉子かよー、もう何皿目だ?」
「えーっと、丁度30皿だね」
「うわぁ......飽きないのか?」
「飽きるよー、他のも食べたいし。でもこれも戦略だからね。」
「はっ、お前らしいな。」
「試合、もう始める?」
「ああ。」
俺達は休憩の後、食べた皿を持って隣の部屋に移動した。そしてヘルメット、ゴーグル等の防具をつける。
俺達は一定の予算(俺達のクラスは五千円)内で回転寿司を食べた後、その皿を投げ合って相手を倒す新感覚スポーツ、「寿司シュート」の選手だ。高い皿の方が破壊力と皿速が強力になるが、一度投げた皿は使えないから計画的に投げないと勝ちは見えてこない。『質』が売りの俺と『量』が売りの親友は昔からのライバルだ。
「試合開始だよ。僕の玉子弾幕、君に避けれるかな?」
「お前こそ、俺の豪速ウニを防いでみろ。」
SF
公開:21/11/16 12:51

白いふりかけ

ショートショートが好きです。
未熟な所も多いですが、よろしくお願いします。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容