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先生、殺して欲しい奴がいるんです。

ほお、どこの誰かかね。

詳しくは言えないのですが、奴のコードネームはGです。

ほお、Gね。そいつはどんな奴なんだ。

奴はすごく足が速いのです。私も目で追うのが精一杯でした。

なるほどね。私はもっと早いから安心したまえ。他には?

奴は空を飛ぶのです。

なにっ?空を。まさか、超能力者なのか?それなら、報酬を上げて貰わないと。

いくかかかっても構いません。お願いします。

分かった。この依頼受けましょう。この世界一の殺し屋に掛かれば殺せない物はありませんから。

ありがとうございます。

それでそのGはどこにいるんだい。

私の家です。

了解した。

そして、あの家のジジイは死んだ。昔から鉄砲玉だとは言われていたが、まさか、向かいのビルから銃で殺されるとは思わなかっただろう。私は漏れだしそうな笑顔を殺し、ポーカーフェイスに徹した。
公開:21/11/12 22:15
更新:21/11/13 11:09

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