殺し屋達

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家に帰ると、居間でおびただしい数の男女が私の帰りを待っていた。
話を聞くと、全員が私を殺しに来た殺し屋だと言う。

あまりの数に笑ってしまったが、殺し屋達は一向に襲ってこない。お互いに牽制し合っているようだ。

「これじゃあ埒があかない。誰が私を殺すのか、ジャンケンでもして決めてくれ。」

そう言うと殺し屋達はジャンケンを始め、負けたものは次々と立ち去った。

しばらくして、男が一人残った。
「おめでとう、君が私を殺すのだね。最期に私ともジャンケンをしてくれないか。」
男は余裕のある笑みを浮かべ頷いた。

「じゃあいくよ、ジャンケンーーー」

その瞬間、差し出した握り拳を男の腹にめり込ませ、返す手で男の顎を砕いた。

「この業界に運がない奴はいらない。ジャンケンに負けて帰れば良かったのに。」

混乱して倒れ込む男の頭を拳銃で撃ち抜き、電話をかけた。

『はい、無事に依頼を達成しました。』
ファンタジー
公開:21/11/12 14:35
更新:21/11/12 14:38

リンムー( 東京 )

大学生
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