流れ星

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「流れ星が流れたら何をお願いする?」

君は私に聞いた。

「うーん……秘密」

私の願い。それは――
君といつまでも一緒にいられますように。

でも君にそれを直接言うのは、恥ずかしい。私にとって君は、まるで星のような存在だ。とても明るく、星のように輝いている眩しい存在の君だから私は、君に惹かれたんだ。

「ねぇ。そっちは?流れ星が流れたら何をお願いするの?」
「えっ?教えてくれないのに、俺の願い事は教えなくちゃダメなの?」
「うん」
「うーん……。お前とさ、いつまでも一緒にいられたらいいな。……なんてな」
「ふふ……あはは……。あはは」
「な、なんだよ。何がおかしいんだよ」
「ううん、別に。面白かっただけ」
「俺は……マジなんだけど」
「そっかそっか」

私は笑いながら彼の頭を撫でた。

「おい、頭を撫でるな。俺を子供扱いするな」

だって君があまりにも愛おしいから。

「ごめん。つい」
公開:21/11/15 10:00

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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