幽霊のお客さん

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「この前、ウチに幽霊のお客さんが来たんだ」
『ちょっと待て。お前ん所って足つぼマッサージ店だよな?』
「ああ、そうだ。しかも担当したのは俺だ」
『いやいや、幽霊ってのは足がないものだろ?足つぼマッサージなんて出来るのか?』
「おいおい、先入観に囚われるのは良くないぞ。足がないのは日本の幽霊の特徴で海外では幽霊にも足はある」
『じゃあ、そのお客さんは外国幽霊だったのか?』
「いや、もろ日本幽霊。角刈りの似合うおじさんだった。でさ、そのお客さんだけど、俺がツボにぐっと力を込める”死ぬ~!”って叫んだんだ。内心、いやもうお客さん死んでいますから、って何度もツッコんだよ」
『僕もその話にツッコみたいよ。そのお客さん、本当に幽霊か?ただのおじさんだろう?』
「いいや、幽霊だったよ。マッサージが終わると昇天してこの世からいなくなったんだ。しかも、金払わずに逝きやがった…」
『そこは足がなかったんだ…』
公開:21/11/13 20:52

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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