賢い選択
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腹を空かせた左衛門佐が森林を彷徨っていた。
もう、3日間水だけである。
すると、目の前に大きな木が見えてきた。
その木には大きな熟れた柿がなっていたが、柿の実は1つだけだった。
他の実は動物たちに食べられてしまったらしい。
木を蹴飛ばすと、容易に柿の実は落ちてきた。
左衛門佐は今にもこの熟れた大きな柿にかぶりつこうとした時
(いいのか?)
声が聞こえた。と同時に思い出した。
(小平太と源三郎が待っている。)
左衛門佐は仲間の元へ戻った。
3人で柿を分けて食べた。皆元気になった。
その夜、左衛門佐は夢を見た。
(お前は賢い選択をした。仲間の胃袋に柿を蓄えた。あの時お前が柿を独り占めしていたら。)
(お釈迦様の声か?)
左衛門佐は目が覚めた。
元気を取り戻した仲間のひとり、源三郎が狩りに行った。
夕方、子供のイノシシを捕まえて帰って来た。
左衛門佐の生存遺伝子のスイッチがオンになった。
もう、3日間水だけである。
すると、目の前に大きな木が見えてきた。
その木には大きな熟れた柿がなっていたが、柿の実は1つだけだった。
他の実は動物たちに食べられてしまったらしい。
木を蹴飛ばすと、容易に柿の実は落ちてきた。
左衛門佐は今にもこの熟れた大きな柿にかぶりつこうとした時
(いいのか?)
声が聞こえた。と同時に思い出した。
(小平太と源三郎が待っている。)
左衛門佐は仲間の元へ戻った。
3人で柿を分けて食べた。皆元気になった。
その夜、左衛門佐は夢を見た。
(お前は賢い選択をした。仲間の胃袋に柿を蓄えた。あの時お前が柿を独り占めしていたら。)
(お釈迦様の声か?)
左衛門佐は目が覚めた。
元気を取り戻した仲間のひとり、源三郎が狩りに行った。
夕方、子供のイノシシを捕まえて帰って来た。
左衛門佐の生存遺伝子のスイッチがオンになった。
ファンタジー
公開:22/03/06 07:00
産婦人科専門医/指導医
@sanadakuma
tama-himawari3w.com
身体は日々の食事で出来ている。
妊婦さんにも食事の重要性について情報提供しています。
ダイエット中の方々にも食事・睡眠・運動の重要性について情報発信しています。
自身が「愛着障害」であることに気付き、もう一人の自分と上手に共生しています。
自分が、自分の『安全基地』になることが生きていくための拠り所なのかもしれない。
科学的な視点からの表現も交えて、ショートショートストーリーを作っています。
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