二チャン河原の落書き

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令和の混沌とした世相を風刺した落書きに「二チャン河原の落書」と呼ばれる文書がある。インターネットのとある掲示板に匿名で書き込まれた短文に過ぎないが、特に当時隆盛を誇っていたソーシャルメディアの負の側面をよく捉えたものとして後世の研究者の間でつとに知られている。とても短い文章なので以下に引用しよう。

コノ頃 ネットニ流行ルモノ 告発 暴露 偽サプリ

情弱ビジネス フェイクニュース 詐欺騒ギ

ステマ 副業 ノマド民

ニワカ成金 自分探シノ迷イ人

古くは後醍醐天皇の治世にも似たような落書きが京の都の二条河原に掲げられたそうだが、時代が変わっても人のやることはそんなに変わらないということか。

この二チャン河原の落書きは現在、上野の東京国立博物館で開催中の特別展「ソーシャルメディア下剋上 〜ネット民のたたかい100年史〜」で展示されているので、興味のある方は是非訪れてみてほしい。
その他
公開:22/03/01 19:16
更新:22/03/01 19:21
歴史 パロディ ネット

アカサカ・タカシ( Chicago )

2022年から米国シカゴ在住。

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