おにぎり三つ

むかしむかしあるところに、クマの子がおりました。クマの子は元気いっぱいで、外に遊びに出かけてくると言って家を飛び出そうとしました。するとクマのお母さんがクマの子を呼び止めて、おにぎりを三つ持たせてくれました。クマの子は大好きなおにぎりを持たせてくれた事を喜び、楽しい気分で出かけました。歩いていると現れたのは犬。犬は言いました。
「ああ、お腹が空いた。もう何日も何も食べていない」
クマの子は、持っていたおにぎりを犬にあげました。犬はお礼を言ってついてきました。次に現れたのは、モグラ。モグラもおにぎりを欲しがったので、クマの子はあげました。モグラもついてきました。そこに羊が現れました。
「この辺に宝物が埋まってるらしいよ」
犬とモグラと羊で協力して宝物を探し、ついに見つけました。こうして宝物を手に入れ、残り１つのおにぎりを皆で分け合いましたとさ。
めでたしめでたし。