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一人の男は、慣れた仕草で店の暖簾を潜り、すぐ声を張り上げる。
「女将さん!いつもの!」
「あいよ!はい、張さん、お待たせ!」
男の注文に返事をしながら、女将は張と呼ばれた別の男が座っている卓にドンッと大皿を置く。張は、嬉しそうに手を擦り合わせ、料理に箸をつけ食べ始めた。
すると、別の卓からまた別の男の濁声がとんでくる。
「おーい!こっちはまだかよ!」
「少しくらい待ちな!気の短い男は嫌われるよ!」
「…へいへい。」
女将の気迫に押された様子で濁声の男が大人しくなると、満足げに笑って厨へ足を向ける。
そして、直ぐに山盛りの菜を載せた皿を持って厨から戻ってくる。
「お待ちどぉさん、いつものだよ!」
「きっと雀さんには、正規軍でも負けちまうだろうなぁ。」
最初の男が意地悪く笑うと、雀と呼ばれた女将はからりと笑い飛ばす。
「此処は私の城だ。簡単に明け渡すもんかい。」
「女将さん!いつもの!」
「あいよ!はい、張さん、お待たせ!」
男の注文に返事をしながら、女将は張と呼ばれた別の男が座っている卓にドンッと大皿を置く。張は、嬉しそうに手を擦り合わせ、料理に箸をつけ食べ始めた。
すると、別の卓からまた別の男の濁声がとんでくる。
「おーい!こっちはまだかよ!」
「少しくらい待ちな!気の短い男は嫌われるよ!」
「…へいへい。」
女将の気迫に押された様子で濁声の男が大人しくなると、満足げに笑って厨へ足を向ける。
そして、直ぐに山盛りの菜を載せた皿を持って厨から戻ってくる。
「お待ちどぉさん、いつものだよ!」
「きっと雀さんには、正規軍でも負けちまうだろうなぁ。」
最初の男が意地悪く笑うと、雀と呼ばれた女将はからりと笑い飛ばす。
「此処は私の城だ。簡単に明け渡すもんかい。」
その他
公開:22/03/02 11:00
物書きの端くれになりたい一般人E
空想の世界で遊ぶことが好き
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