鏡花水月

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友人は、私という存在を掴みどころがないと言う。
友人曰く、ある人物が確固たる信念に基づいて行動していても、他者からみれば訳の分からない行動をしているということは、現実として、まま存在する。だが、私の場合は万事が万事その調子でフラフラとしていて、長年の付き合いをもってしても、行動予測が出来ないし、やろうとするだけ無駄なのだ、と。
私自身では、そんなつもりはないと反論すれば、当たり前だと返される。
本人に自覚があれば、まだどうにかしようがある物だが、私の場合はこれ以上どうしようもない状態だ、ということらしい。
そして、それも含めて私という存在と付き合っているから気にすることは無いと仄かに笑う友人の思考は、私にとっては驚くような事ばかり。
私と友人は死後も併せると300年程の付き合いだが、未だに考え方では分かり合うことは出来ないようだ。
その他
公開:22/03/01 11:00

揚羽( 日本 )

物書きの端くれになりたい一般人E

空想の世界で遊ぶことが好き

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