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「私、話し出すと止まらないじゃない。いつも待たせちゃうし」
確かに里香はおしゃべり好きで話し出すと食事がおざなりになる。
「別に気にしなくていいよ」私は無口なので嘘では無い。
『ありがと。でも食事と喋る事が同じ所でなんて効率悪くない?』
里香は咀嚼を続けたままだ。
「え、ちょっと待って。どういう事」
『だから、口は食べる事に専念してもらう事にしたの』
その声は里香から聞こえるが口は頬張っている。
「あんた今どこで喋ってるの?」
『勝手口?まるで家の勝手口みたいじゃないこれって』里香はパンを齧りながら微笑んだ。
「…腹話術とかそういう事?」
「違うよー。私そんな器用じゃないもん」これは口から発せられた。
「だからどこで喋ってるの?」
『ちゃんと名前あるのかな』
恐怖の余り席を立った。美希と後ろから聞こえた。
ハンカチで口を押さえ迫り上がってくる物を堪える。
『一体何なの。気色悪い』
…え
確かに里香はおしゃべり好きで話し出すと食事がおざなりになる。
「別に気にしなくていいよ」私は無口なので嘘では無い。
『ありがと。でも食事と喋る事が同じ所でなんて効率悪くない?』
里香は咀嚼を続けたままだ。
「え、ちょっと待って。どういう事」
『だから、口は食べる事に専念してもらう事にしたの』
その声は里香から聞こえるが口は頬張っている。
「あんた今どこで喋ってるの?」
『勝手口?まるで家の勝手口みたいじゃないこれって』里香はパンを齧りながら微笑んだ。
「…腹話術とかそういう事?」
「違うよー。私そんな器用じゃないもん」これは口から発せられた。
「だからどこで喋ってるの?」
『ちゃんと名前あるのかな』
恐怖の余り席を立った。美希と後ろから聞こえた。
ハンカチで口を押さえ迫り上がってくる物を堪える。
『一体何なの。気色悪い』
…え
ホラー
公開:22/02/25 10:47
まずは自分が楽しむこと。
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