自動執筆機

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SSを書こうとしてもアイディアが全然出てこない、とことん井戸も枯れてしまっている様だ。ポンプを何度シャカシャカと押しても、一滴も汲み上げられづ、虚しくプシュンプシュンと音が響くだけ。
そんな時は散歩に限ると、家を出て商店街を歩いていると空き地の一角に出店が出ており、タイプライターの様な機器を売っている。

これはとある有名な作家も愛用している自動執筆機で、文章に行き詰まったらこのライターに頼めば、勝手にペンが動き書いてくれるよ。
但し値段は少々張るが、上手く行けばお買い得品だ、間違いなく!
何よりも大事な事はこのライターは人見知りするから、先ず機器に気に入ってもらえるかに掛かっている。
もし息が合わなければ、銭をどぶに捨てる結果となるが。
上手く相性が合えば、貴方はライターにヒントを伝えれば、残りの99%は仕上げてくれる。
しかもその出来栄えは最高で、ヒット間違いないのだ。さあ、どうする!
ファンタジー
公開:22/02/21 21:07
更新:22/02/22 09:55

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