クラスで飼ってる豚
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「クラスで飼ってる豚を食べるか食べないか、投票で決めよう」先生が言った。「みんなの票を見て、最終的に先生が判断する」
茶番だ。先輩から聞いて知ってる。どんな結果になっても、結局食べると先生が決めてしまうのだ。そういうのって、汚い。みんなで反抗することに決めた。
当日、開票の日。最初の一票。
「先生を食べる」
先生、と書かれた下にチョークで線。次。
「先生に一票」
ほとんどが、先生を食べる票に入れてくれた。正の字がどんどん増えていく。箱の底にある最後の一票が開かれた。泥で押された豚の足跡だ。
「先生に一票」
先生の頸動脈に深々と刃物が突き立てる。反論は許さない、あっという間だ。
「ごめんなさい先生」学級委員をしてるまじめな女子だけは、目に涙を浮かべてアピールしてた。「私はちゃんと、豚を食べるって方に入れたんです。やめた方がいいって、みんなに言ったんです」
茶番だ。先輩から聞いて知ってる。どんな結果になっても、結局食べると先生が決めてしまうのだ。そういうのって、汚い。みんなで反抗することに決めた。
当日、開票の日。最初の一票。
「先生を食べる」
先生、と書かれた下にチョークで線。次。
「先生に一票」
ほとんどが、先生を食べる票に入れてくれた。正の字がどんどん増えていく。箱の底にある最後の一票が開かれた。泥で押された豚の足跡だ。
「先生に一票」
先生の頸動脈に深々と刃物が突き立てる。反論は許さない、あっという間だ。
「ごめんなさい先生」学級委員をしてるまじめな女子だけは、目に涙を浮かべてアピールしてた。「私はちゃんと、豚を食べるって方に入れたんです。やめた方がいいって、みんなに言ったんです」
その他
公開:22/02/21 00:05
更新:22/02/21 00:09
更新:22/02/21 00:09
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