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スーパーの試食コーナーは楽しい。
今日はワインの試飲をやっている。酒好きの俺には、ラッキーだ。
「こちら“革命ワイン”です。」
女性が小さなプラコップを差し出した。
「革命ワイン…品種は?どこのワインです?エチケットに何も書かれてないな。」
俺の呟きを無視し、女性は俺の耳元に口を近づけ、押し殺した小さな声で言った。
「革命は、一人一人の人間の中で起きなければならぬものだ!
その革命こそが世界を変えるのだ!」
背筋が、ぞくっとした。
「何を言ってるんです?ワインの宣伝に革命なんて!革命なんか望んでません。
でも美味いから1本もらいますよ。」
家に帰った俺は奇妙な気持ちがしたが、早速ワインを飲み始めた。
ふと気がつくと、さっきまで無地だったエチケットに自分の顔が浮き上がっていた。
俺の中の革命。俺が変わることで、本当に世界は変わるのか。
俺が変わるとは…。考え始めた俺は、既に変わり始めていた。
今日はワインの試飲をやっている。酒好きの俺には、ラッキーだ。
「こちら“革命ワイン”です。」
女性が小さなプラコップを差し出した。
「革命ワイン…品種は?どこのワインです?エチケットに何も書かれてないな。」
俺の呟きを無視し、女性は俺の耳元に口を近づけ、押し殺した小さな声で言った。
「革命は、一人一人の人間の中で起きなければならぬものだ!
その革命こそが世界を変えるのだ!」
背筋が、ぞくっとした。
「何を言ってるんです?ワインの宣伝に革命なんて!革命なんか望んでません。
でも美味いから1本もらいますよ。」
家に帰った俺は奇妙な気持ちがしたが、早速ワインを飲み始めた。
ふと気がつくと、さっきまで無地だったエチケットに自分の顔が浮き上がっていた。
俺の中の革命。俺が変わることで、本当に世界は変わるのか。
俺が変わるとは…。考え始めた俺は、既に変わり始めていた。
その他
公開:22/02/23 14:16
「蝋燭」が人生初作品、初投稿です。
よろしくお願いします。
普段は、韓国(アジア)ドラマ・映画の字幕監修者として働いています。
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