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鮮銭店にらっしゃいと威勢のいいダミ声が轟く。
貯金箱母さんは
「五百円玉をいただこうかしら」
「今日ご主人開封日だっけ。良いの入ってるよ」
「あと百円も5枚頂戴」と千円札を出した。
「おまけしとくよ」と袋に6枚入れた。
「ただいまー」の声にチャリンチャリンと貯金箱坊やは玄関に走った。
「だいぶ貯まってきたな」と父さんは坊やを抱っこする。
「こら。父さん今中身空なんだから」と母さんは坊やを諭した。
「ご馳走だ」と父さんは投入口へ五百円玉を入れた。
美味いと満面の笑み。
母さんは坊やの投入口へ百円玉を入れた。
「貴方。現金が減ってきてるって本当?」
「ああ。最近電子マネーの勢いが凄い。現金の需要が落ちてるのは確かだ。職場でも対策に奔走してるよ」
「私達も仮想通貨に両が…」
「待て。3丁目の招き猫さん一家が仮想通貨に変えた途端、蒸発したって噂だ」
「まあ。小判は持ち続けるべきなのかしら…」
貯金箱母さんは
「五百円玉をいただこうかしら」
「今日ご主人開封日だっけ。良いの入ってるよ」
「あと百円も5枚頂戴」と千円札を出した。
「おまけしとくよ」と袋に6枚入れた。
「ただいまー」の声にチャリンチャリンと貯金箱坊やは玄関に走った。
「だいぶ貯まってきたな」と父さんは坊やを抱っこする。
「こら。父さん今中身空なんだから」と母さんは坊やを諭した。
「ご馳走だ」と父さんは投入口へ五百円玉を入れた。
美味いと満面の笑み。
母さんは坊やの投入口へ百円玉を入れた。
「貴方。現金が減ってきてるって本当?」
「ああ。最近電子マネーの勢いが凄い。現金の需要が落ちてるのは確かだ。職場でも対策に奔走してるよ」
「私達も仮想通貨に両が…」
「待て。3丁目の招き猫さん一家が仮想通貨に変えた途端、蒸発したって噂だ」
「まあ。小判は持ち続けるべきなのかしら…」
ファンタジー
公開:22/02/18 11:28
更新:22/02/18 13:26
更新:22/02/18 13:26
まずは自分が楽しむこと。
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