やる気刑事2

4
3

「あなたのドーパミンは酷く汚れていますね。私が浄化してあげましょう。」
ドパ健こと矢琉木健太郎警部補は次々とカネの亡者たちを落としていった。

最近、ドパ健は自分で違和感を覚えていた。
(決め台詞のあとのやる気が感じられない。何だろう。)
「おい、近藤、最近ドパ健元気ないな。」
「え、そうですか。」
「え、じゃねーよ。鈍いなお前。」
「カネの亡者たちの悪いドーパミン吸い取りすぎじゃねーのか。」
「先輩、今日ドパ健と夕飯一緒に食べてきます。」

「近藤、最近俺やる気なくてさ。」
「先輩も心配してましたよ。」
「ここ最近、天気悪くて朝のルーティン出来てないんだよ。」
「朝のルーティンって、何やってんですか?」
「日光浴だよ。朝の太陽の光を全身で浴びるんだよ。気持ちーぜ。」
「よ、久しぶり。ドパ健、顔色悪いな。」
セロ健こと幸福健次郎警部補がお店に入って来た。
ドパ健の明日はどっちだ。
ファンタジー
公開:22/02/18 08:19

ひまわり広場( 神奈川県川崎市 )

産婦人科専門医/指導医
@sanadakuma
tama-himawari3w.com
身体は日々の食事で出来ている。
妊婦さんにも食事の重要性について情報提供しています。
ダイエット中の方々にも食事・睡眠・運動の重要性について情報発信しています。
自身が「愛着障害」であることに気付き、もう一人の自分と上手に共生しています。
自分が、自分の『安全基地』になることが生きていくための拠り所なのかもしれない。
科学的な視点からの表現も交えて、ショートショートストーリーを作っています。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容