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とある骨董品店で地球儀を買った男は、何気なく地球儀を回した。
あれ、もう朝?
おかしい。つい5秒前まで夜だったじゃないか。でも日付は一日進んでいる。
男はさっきと逆方向に地球儀を回してみた。今度は夜になった。日付も一日戻っている。
この地球儀は地球そのものなのか?
まさかと思いながら、男は地球儀を時計回りに思いっきり回した。
「ただいまー」と声がした。
男が振り返ると綺麗な女性が立っていた。
「ど、どちら様? もしかして、俺の嫁……?」
「どうしたのよ急に。そんな当たり前のこと。夕食作るね」
カレンダーには2028年の文字が。
ハイハイする赤ちゃんが目に入る。
この子、俺の子……? 6年後の俺はこんな幸せな生活をしているのか。
「夕食手伝うよ」
男は笑顔でキッチンに向かう。
——あっ。
男がそう思ったときには遅かった。
赤ちゃんが地球儀を手に取っていた。
男のそこから先の記憶は、ない。
あれ、もう朝?
おかしい。つい5秒前まで夜だったじゃないか。でも日付は一日進んでいる。
男はさっきと逆方向に地球儀を回してみた。今度は夜になった。日付も一日戻っている。
この地球儀は地球そのものなのか?
まさかと思いながら、男は地球儀を時計回りに思いっきり回した。
「ただいまー」と声がした。
男が振り返ると綺麗な女性が立っていた。
「ど、どちら様? もしかして、俺の嫁……?」
「どうしたのよ急に。そんな当たり前のこと。夕食作るね」
カレンダーには2028年の文字が。
ハイハイする赤ちゃんが目に入る。
この子、俺の子……? 6年後の俺はこんな幸せな生活をしているのか。
「夕食手伝うよ」
男は笑顔でキッチンに向かう。
——あっ。
男がそう思ったときには遅かった。
赤ちゃんが地球儀を手に取っていた。
男のそこから先の記憶は、ない。
その他
公開:22/02/11 17:00
地球儀
日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。
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